「コンポスト」とは
当社は、コンポスト(堆肥化)の仕組みを応用させた生ごみ処理システムを提供しています。
コンポストとは、微生物に生ごみなどの有機物を分解させて堆肥を生成する仕組みを指します。分解過程で排出される二酸化炭素は、温室効果ガス排出量に換算されないため、環境負荷が少ない生ごみ処理方法と言われています。
人間の呼吸同様に、空気中にあった二酸化炭素を光合成で取り入れた食べ物(生ごみ)を分解し排出された二酸化炭素が空気中に戻るため、実質、二酸化炭素は増えないと考えられています。
微生物群「コムハム」
コンポストに内在する「コムハム」は、当社が独自で開発した生ごみを高速分解する能力を持つ微生物群です。
生ごみを最短1日で最大98%まで分解する特徴があるため、通常、数週間かけて複数回発酵させる堆肥化を高速で行うことができます。
次世代シーケンサーを用いた微生物群集解析の結果から、「コムハム」は複数の好熱性バシラス科細菌を中心とした微生物群から構成されていることが分かっています。
有害性評価として、「コムハム」の主要構成細菌が有害微生物リストに非該当であることを確認しています。
「コムハム」の遺伝子組換えやゲノム編集は行っておりません。
特許取得情報
「微生物、生ゴミの分解に用いるための組成物、および生ゴミ処理方法」
「微生物、生分解性プラスチックの分解に用いるための組成物、および生分解性プラスチックの処理方法」
学会発表
第36回日本微生物生態学会(2023年) 『有機性廃棄物処理環境と人工的制御培養系の微生物群集解析』
第34回廃棄物資源循環学会研究発表会(2023年) 『有機性廃棄物処理施設由来の微生物群集構造と人工的制御環境が及ぼす影響』
第24回極限環境生物学会年会(2023年) 『環境現場と人工的制御化における微生物群集の比較解析』
研究環境
自社ラボ(札幌市)を拠点に、微生物学、分子生物学等の技術を用いて、コンポストの作用機序に関する研究を行っています。